セカイ系
今日は友人のすすめで「なるたる」という漫画を読んだ。
最近ではエヴァの劇場版とか見た。
高校2年の時には「最終兵器彼女」を読んでいた。
これらはすべて共通して、俺に「人間のはかなさ、無力さ」を与えた。
特に「最終兵器彼女」は読んだ当時がまさに等身大だったわけで、読み終えた後の空虚感はかなりのものだった。
鬱状態が1週間近く続いた。
当時は付き合っていなかった、今の彼女がいなかったら、もしかしたらあの時俺は死んでたかもしれないくらい辛かった。
その体験があってからか、上記のいわゆるセカイ系のものには強くなった気がするけれど、「なるたる」は強烈だった。
「最彼」並みの空虚感はなかったが、やはり読んでて辛くなってきた。
話が進むにつれ、段々救いのない展開になっていく。
人によっては認めたくない終結。だけれど受け入れなくてはならない事実。
感情移入したキャラクターたちの無残な終結を目の当たりにせざるを得なくなる。
きっとそこからあの空虚感に襲われるんじゃないかと思う。
セカイ系の終末は、世界の終わりが示されているが、その中には「再生」も含まれている。
前向きに捉えていくのは難しい…でも作者のメッセージがここですべて理解できるようになる。
ただ単に「最低な結末」などと酷評する人もいるが、その人達には作者の訴えが永遠に解かるまい。
- 作者: 鬼頭莫宏
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/08/19
- メディア: コミック
- 購入: 8人 クリック: 192回
- この商品を含むブログ (77件) を見る
- 作者: 高橋しん
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2000/05
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 141回
- この商品を含むブログ (225件) を見る
劇場版 NEON GENESIS EVANGELION - DEATH (TRUE) 2 : Air / まごころを君に [DVD]
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2003/11/27
- メディア: DVD
- 購入: 8人 クリック: 399回
- この商品を含むブログ (294件) を見る